太宰治の人間失格を彷彿させる共感性‥聖痕


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まず最初に紹介するのは筒井康隆の聖痕です。僕の一番心に残っている本で最初に紹介するのはこれだと決めていました

 

筒井康隆は小説家で、劇作家なんですが、有名所で言えば時をかける少女、パプリカなどを書いた人ですね。

この人の書く文章は、まー天才だなー感じます。自分の読解力の無さのせいかもしれませんが、どんな物語か理解できない作品も多いですw

 

聖痕の大雑把なストーリーは幼少時代、男性器を切られた美男子の半生を綴った物語となっております。イエス・キリストを現代に蘇らせたらこんな感じかなーっと思う作品です。

そして、ズバリこの作品の良い所は出てくる人物全員に共感できる所です。

優秀な兄に嫉妬をする弟、ミーハーな女性、有能な部下に追い越されるのじゃないかと気を揉む会社員‥誰もが心の中に抱いている欲望を描いています。

 

読み終わった後、これ俺のこと書いてんじゃねっと感じさせてくれる良作です。

 

ちなみに僕は、読み終わった後、めちゃくちゃイケメンの主人公に似てるんじゃねっと思い、ふと現実に戻って人生を見直してみるとそこまで似てないなーと感じ複雑な気分になりました。